失敗した後の行動


 

8月入りと共に夏枯れモードのレンジ相場に突入した。

平日5日+週末2日の7日間で休みに入るトレーダーも多い様であるが、大部分は米中貿易戦争や日米貿易協議等の突発的な動きを警戒しポジションゼロで休暇を過ごす傾向にある。

一部リスク・テイカ―達は、出来も薄く値動きも細い例年の8月のレンジ相場に米中貿易摩擦激化の突発的な動きが刺激を与えてくれる事を期待し、敢えてポジション・スクエア(売/買)のまま休暇を過ごすケースもある。

休みの取り方も人それぞれであるが、一つわかっている事は、ポジション・ゼロでもスクエアであっても「マーケットを見る」事には変わりなく、特に今年に関しては気持ち的にも例年とは異なる8月になりそうである。

さて、特に今年は資源関連の通貨やコモディティで大きく“やられ”たトレーダーが少なからずいた様である。米中貿易戦争の煽りを受けた事が原因の一つであるが、今年は休みを返上し、8月のレンジ相場を利用して「少しでも取り戻す」と意気込む人も多い。

「取り戻す!」と言って、そう簡単に取り戻せるほどマーケットは優しくないが、気持ちはわからないでも無い。もう少し冷静に、計画的に戦略を考えて欲しいとは思うが、意気込み自体は素直に好感が持てるし、何より市場環境を損失の言い訳にしない事が評価できる。

例えば、現在の会社で、これまで出してた“数字”が突然出せなくなった時、転職した新しい運用会社で(提出した)トラックの数字を大きく下回るパフォーマンスが続いた時、その様な時、一部のトレーダ―は決まって環境の責任にして「昔はこれだけの数字を残せた」云々言い訳を始める。

決して市場環境や会社条件等の責任にせず、前向きに課題に取り組む前者、”以前は”〇億稼いでいた、”前の会社”では証拠金は〇億あった、”あの時”手数料は〇ドルであったと言い訳を並べ責任転嫁し、課題と向き合おうとしない後者。

会社に必要なタイプは明白であり、前者の失敗は経費として、後者の失敗は単なる損失として考える事になる。

失敗は誰にでもあり、私など何時も失敗の連続である。

重要なのは、その後の行動だけだと思う。

やはり、運用者はメンタルの部分が重要。

それは、失敗した後の行動で見極められる。

 

 

登壇予定です。

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About 吉中 晋吾 (よしなか しんご)

バーグインベスト株式会社 代表取締役社長 日系資金運用会社にてチーフディーラー兼ジェネラルマネージャーとしてデリバティブ運用業務、ディーラー育成に従事した後、2012年バーグインベスト株式会社設立。現在、同社代表。 国内外の裁定取引、スプレッド取引にフォーカスした運用スタイル。これまで指導してきたディーラーも国内外で独立し活躍している。 現在の会社では、市場研究とトレーダー/ディーラーの育成に力を入れており、また個人投資家に対しても基礎を中心とした教育プログラムを提供している。