〔週間見通し〕NY金、軟調推移で1240ドルも視野=バークインベスト・吉中氏


〔週間見通し〕NY金、軟調推移で1240ドルも視野=バークインベスト・吉中氏

REUTERS/貴金属

 

 吉中晋吾・バークインベスト代表=ニューヨーク金先物相場はこのところ、水準を切り下げている。相場を圧迫する材料が目立つ中で軟調な展開が続いた場合、中心限月は目先、1240ドルが視野に入りそうだ。ただ、1240ドルを割り込めば、値頃買いなどが入ると見込まれるため、戻りを試すと予想している。  注目材料として、まずユーロの対ドル相場が挙げられる。移民・難民問題をめぐる対立を受け、ドイツの連立政権が崩壊するとの観測が出ている。連立崩壊に対する懸念が強まれば、ユーロ売り・ドル買いにつながり、ドル建てのNY金の押し下げ要因となる。こうした懸念は金相場にとって買い材料とみる向きもいるが、マーケット全般の現在の状況を踏まえれば、リスク回避を目的とする資金は金よりも米国債に流れている。  米商品先物取引委員会(CFTC)が毎週金曜日に発表する建玉明細報告(COTリポート)も、投機筋の動きを見極める上で注視している。来週は6日に米雇用統計が発表されるが、これを受けてNY金相場が大きく動くとはみていない。  短期ではなく、中長期的な観点から見れば、米国の保護主義政策が与える影響も気掛かりだ。米保護主義を背景に新興国の通貨安が進行すれば、新興国のコモディティー(商品)需要の減退を招く恐れがあると考えている。(了) [時事通信社]

 


About 吉中 晋吾 (よしなか しんご)

バーグインベスト株式会社 代表取締役社長 日系資金運用会社にてチーフディーラー兼ジェネラルマネージャーとしてデリバティブ運用業務、ディーラー育成に従事した後、2012年バーグインベスト株式会社設立。現在、同社代表。 国内外の裁定取引、スプレッド取引にフォーカスした運用スタイル。これまで指導してきたディーラーも国内外で独立し活躍している。 現在の会社では、市場研究とトレーダー/ディーラーの育成に力を入れており、また個人投資家に対しても基礎を中心とした教育プログラムを提供している。