担い手



トルコでのクーデター未遂が短時間で収束した事から、先週土曜日朝方に円やゴールドに流れた資金は今週の月曜早々に吐き出される事となった。

今回は、チョークポイントであるボスポラス海峡の事もふと頭に浮かんだが、あっけない幕引きである。
ただ、トルコリラはその後、翌日物貸出金利を0.25ポイント引き下げ、またS&Pも格付けを引き下げた事から再びクーデターの情報が流れた時点の水準まで押し下げられた。

ただ、今週は基本何もない。
やはり来週の米FOMCと日銀金融政策決定会合を控える中、大した動機をマーケットに与えるイベントや指標も無いため今週の動きは調整色が強い。

ところでTOCOMの出来高は全然だったが、最近はずっとあんな感じかな?
海外のディーラー仲間と話す時も、世界市場の中でも東京(コモディティ)に関して話す時間も昔より少なくなった。
東京の出来が右肩下がりになる中で、他のアジア諸国の取引所は堅調に推移しているエリアも多い。
残念ながら、規制の問題も含め日本の一般投資家が気軽に入っていけない市場もあるが、数字から見る盛り上がりは勿論だが、実際にその国を訪れ、投機家や業界関係者と話すとよりアツさを感じる。

例えば、我々の様なプロップやその他ファンドの玉が市場に活力を与えなければならないのは重々認識しているが、国内に限ってはその担い手も少なくなっている。

国内市場を見限って海外と海外のアーブをするパターンも良く聞くが、まあ、パンダを使った客寄せや、ずっと昔から変化のないマーケットアナリスト?達の顔ぶれを見るとそりゃこの業界も変わらない。
やってるディーラーもアホらしくなる。
質の良い連中は海外に目を向ける、これはしょうがない。

ただ、技術を伝えていけるのは我々で、その役割は日本市場の将来にとっても重要である。
改めて教育と言う観点で、ディーラー育成を考える必要があるかもしれない。

小手先ではない本物のディーラーが市場には必要で、我々はプロップとしてその優れたディーラーを育て上げる義務がある。

さて、今週のマーケットを少し見てみよう。
今週のゴールドは、$1350-1330-1310と段階的に切り下げてきたが、金ETF残高も足踏み状態であり、何よりCOTネットロングをどのレベルで吐き出すかという話は以前よりされてきた。
土曜日に発表されるCFTCは、ゴールドが下を向き始めてからのデータになるためその内訳は注目したい。

jul22 gold

オイルは何も無し。他に身を委ねるのみで、指標などが若干でもネガティブであれば過剰に反応する。スローな速度で価格を切り下げているが、内部の弱さは変化無い。

jul22 oil

良い週末を!

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