ドーハ会合



原油の増産凍結が見送られた。
週末の時点で、10月1日まで増産凍結といった草案内容で合意は楽観的と報じられていたが、イランへの対応で参加国の意見が割れた事から6月のOPECまで協議を継続する事となった。

と言うわけで、市場は日本時間18日朝7時のオープニング直後からWTIは急落し、一時前日比$3に達するほどの勢いで売られる事となった。その反動でゴールドにもある程度の資金が流れたものの、最終的にはグローベックスのクローズ時点できっちり窓を埋めた。

一連の流れを見ると、$45-50へ上昇するような勢いと言うよりも、どちらかと言えば底がグッと押し上げられたと考える方がしっくりくる。

海外勢のチャットも同時刻から荒れ模様で様々なコメントが見られたが、「日本市場は何時オープンするの?東京原油はどう思う?」と言ったコメントが意外に多かった。
ロスに対する繋ぎか、または更なる収益機会を求めてか、それとも興味本位かは正直分からないが「ロケーション」や「油種」の違いを意識して市場に参加している海外の個人が多い事に驚かされた。
何より海外の個人が、日本の細ったローカル市場を意識してくれているのは嬉しい限りである。

しかし、この興味を実際の取引で日本市場に参加してくれるような環境を整える努力をしなければ今後も日本市場は膨らまないだろう。
国内組も同様である。もっと海外に目を向けてもらって選択肢を増やしてあげなければ国内を活性化させるのは難しく、出来高もこの先細るだけである。

今の国内は少ないパイの奪い合いだ。

自身が現在取り組んでいるのは、ディーラー/トレーダーの育成と、個人投資家同士が繋がり、ディスカッションなどを通じて関係を深め広めていく場を作る事であるが、国内勢はもとより、上で述べた海外の投資家ともつながり情報やアイデアを共有できれば選択肢もより広がるはずと信じて行動している。

さて、改めてオイルの展望を考えるが、過去一カ月のレンジから大きく物事が動くイメージが持てない。

率直に言うと、今回の増産凍結が見送りとなった事から、少なくとも次のOPECまでは分かり易い展開(レンジ)が予測できるため人によっては「良い取引環境」というのが正直なところではないか?

また、何らかの力が働いて$35をガッツり割る様な状況が仮に起これば、こちらは全然ウェルカムというのが本音か。

朝のオープニングで原油の下落に対する資源国通貨の反応も非常に興味深い動きとなった。

キャンドル:WTI、赤:カナダ、緑:オージー、黒:ノルウェークローネ
(失礼、↑は月曜日時点のもの)

今週は、手探りの場面があるかも知れないが、表向な値動きに翻弄され状況判断が難しい時は「内部」に問いかける事も必要かもしれない。


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