アーブとスプレッド



今週はG20や17日のドーハ会合を控え調整の動きが続くと思いきや、通貨も株式もコモディティも良くも動く。
レンジ内の動きではあるが、上向きの兆候は所々で伺える。

ところで、形態はどうであれ、大方のディーラー/トレーダーが使う手法としてアービットラージとスプレッド取引が広く知られている。
その詳しい定義や説明は他に任せるが、自身もこれまでのキャリアでも現在の会社でも同様のスタンスで運用を行い、またその手法を次に続く人に伝えている。
因みに、私はアウトライト(純粋なタテの勝負)でやってます!と言うのはあまり聞いた事がない。
実際、雇う側も構えるだろう。

その作業は、単純に言うと点と点を繋ぐ行為になる。
例えば一口に「ゴールド」と言っても、世界中に様々な投資対象のゴールドが存在し、フューチャーズになると数カ月から数年先までの期間でそれぞれが異なる価格となっている。

一つ例を挙げると、COMEX金と東京金のアーブは一つの典型的な手法として知られている。しかし、行き過ぎるとマシン性能の競い合いとなり、やがて隙間は無くなる。
そこに個人が参入するのは勿論論外である。

やはり優れたディーラーというのは、広い視野で世界を見渡す事ができて、そこから機会を探し点と点を繋ぎ合わせる能力を持っている人物と感じる。

以前会った某機関の若手が「月間“ここ”までのヤラレならOKなので、タテでガンガン振ってます」と言っていたが、その様な環境でやるのと自分のシビアな世界は大違いと痛感したのを覚えている。
その彼だけが特殊だったかも知れないが、国民の税金で立て直して頂いた機関が暫くたった今、立派な教育をしているものだと感心した。
数億数十億のロスを出しても問われる事もなく、また席も残されている環境は限られているが、やはり発言が軽ければ行動も軽い。

自身、この世界に関わらせてもらっている一人として、規模は小さくとも少しでも優れたディーラー人を育てていければと思う。

さて、オイルも資源国通貨も興味深いレンジにある。
17日の会合結果をポジティブに予測した動きも見られるが、重要なのはその後の計画であるため会合後の声明等も注目したい。


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