資源国通貨



マーケットの動きが活発である。アジア時間帯から堅調に推移していた米ドルであるが、FRBメンバーの強気な発言内容がドルの追い風となった。

セントルイス連銀総裁のブラート氏は4月FOMCで利上げの可能性に言及したが、直近ではメンバーのタカ派的な発言が続いており、前回のFOMC後から状況は大きく変化した。

主要通貨に対してドルは買われたが、この流れは当然ゴールドにも波及し日中取引で$30以上の下げとなり、シルバー、プラチナと言ったメタルも追随した。銅も大きく値を下げたが、株式市場とメタル両方の影響を受けた様である。

原油は日中まちまちの動きであったが、EIA在庫統計の原油在庫が予想を大幅に上回る935万バレル増となり市場は大きく下落した。

$40(WTI)での攻防は一つのシナリオであるが、今後もその「オイル」が広くマーケットに影響を与える事は明白である。

影響し合う相手方もいろいろだが、通貨の中での代表格はやはりカナダドルであろう。

資源国通貨として知られているカナダ(ドル)は、世界第5位の石油産油国であり、石油確認埋蔵量はベネズエラ、サウジに次いで世界第3位となっており、また同国は石油生産量が消費量を上回る「純輸出国」となっている。

オイルと対比する上でカナダドルの魅力は幾つかあるが、やはり重要なのは、先進国であり安定した供給と生産拡大が期待できる事ではなかろうか。

現状、パイプライン等を経由して大半を米国に輸出しているが、今後はアジアに向けた輸出も期待されており、これらが実現すれば「中東依存」を和らげる事にもなる。

オイルはその価格変動に影響を与える要因が一時的なものから、一方では根の深いものまであるが、カナダドルはより変動要因を明確にしやすい通貨とも言える。

その一つの材料は勿論オイルであり、カナダドルを見る上で重要な手掛かりになる市場である。

キャンドル:原油、オレンジライン:カナダドル


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