ルーツ



2月末から東南アジアに出張にしてきた。 

その中の一つがバンコックであるが、タイに最後に出張したのは実に10年前(近隣のシンガポールはたまに)で、期待したのだが良くも悪くも予想より何も変わってない。

10年前なので2006年頃との比較になるが、1人当たり実質GDPも人口も右肩上がり、失業率は若干の上下はあるが右肩下がり、だが根っこの部分は匂いも何も変わってなかった。

ただ、滞在日数や仕事の都合で街を見る時間は全く無かったが、やはりタイに来ると少し感慨深いものがある。

コモディティの世界で東南アジアと言えば「天然ゴム」で、その現物取引の中心がタイ王国である。

私と言えば、そもそもこの業界のスタートが天然ゴムの国際営業であり、シンガポール現地法人からキャリアをスタートし「天然ゴム」を通じで様々な学びを得た。

後に、ディーリングの道を志したわけであるが、大きく飛躍する切っ掛けをくれたのも「天然ゴム」のディーリングであり、私にとってはキャリアのルーツそのものである。

その天然ゴム市場、遠い昔にマネージメントに専念するため他のディーラーに預けて一線を引いて以来、暫く見ていなかったがかなり様変わりしている。

東京は、参加者も異なれば値動きの質も昔と比べて違う。

外を見れば、国外勢が商い出来る時期や環境は別として、遅かれ早かれ台頭すると織り込んでいた上海市場が現在活況を呈しているのは素晴らしく、また当時すっかすかのSGX(SICOM)のTSR20が10数年かけて地味に成長しているのは嬉しい限りである。

ただ、やはり、東京は薄い。元気がない。

仮にも、この世界からキャリアをスタートさせてもらった者からすると、この市場をこのまま衰退させたくは無い。

若い世代に、東京-上海-シンガポールのディールを教え、伝えて行くのはある種の使命の様に感じる。恩返しをしなければいけない。

帰国後そう感じた。


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